Needles: JPN#6 (3.9mm), JPN#8 (4.5mm), JPN#10 (5.1mm)
弟が「ブリム付きのニット帽が欲しい」と言うので、まずは自分用で試し編みという口実の元に、以前からずっと編みたかったこちらのパターンにとりかかった。
HeadbandとFake tabはSilk CottonグリンとRowanspun DKの2本取り、HatはSilk CottonグレージュとRowanspun DKの2本取り、BrimはSilk CottonグレージュとRowanspun DKとWool Stainless Steelの3本取り。
Headband
伸縮性のあるJeny’s Stretchy Slipknot Cast-Onで作り目。
少ない目数・たくさんの段数の細長いベルトを編み、編み始めと編み終わりをとじて輪にしてかぶり口にする。次のセクションでここからHat本体を拾い目していくのだが、先日のRockefeller同様、目数調整ナシに1段から1目を拾えばいいのでらくちん。
…というのがこのパターンのキモだと思うのだが、どうしても横ボーダー風の模様に馴染めなかったので、普通の1目ゴム編み(ただし、表目のみねじり目)で輪編み120目に変更。100目ぐらいでも or 号数を落としてもよかった気がするが、がばっとゆったりした帽子が好きで、耳まで覆えて暖かく仕上がったので、これはこれで。
Hat
あまりよく考えずにkfbで増し目をしたら、ところどころ前段の緑色が表に出てきてしまった。そりゃそうだな。次回は別の方法で。
1段に5回のすべり目で模様を作り、それが頭頂部で「star」になる。いつか何かで「すべり目の前後はきつめに編んだらいい感じだった」と読んだのを覚えていて、その通りにしてみたら、なるほどいい感じだった。
いろいろ眺めていたら、六芒星や七芒星にしている方などもいた。わたしはM/Lサイズのパターン通り165目に増やしただけで、あとは変更なし。
また、ブリムの盛り上がりがなかなか気に入ったので、HeadbandとHatの境目もそうなるように工夫すればより満足できたかもしれない。
ブリムはあとからとじ付けたのでそれがよかったんだろうなー。でもかぶり心地がきつくなるのはイヤだしなー。拾い目の方法でなんとかできないだろうか。それとも糸や編み方の問題か。
ところで、最後にサイズが分かれてからの減目部分、パターンが間違っている気がするのだけれど、英語に自信がありません。k3togがk2togの間違いではないかという部分があるのだが、ちょっと検索してみたけど誰もそれに言及している人がいない。
Brim
clmitalyさんの作品がとても好きで、特にブリムはなんとかこの形に近付けたく、しかしあんなに丁寧なのにご本人の説明がよく分からず、自力でいろいろと試行錯誤。(Judy’s Magic
Cast-Onで編むのに、両脇をあとからはぐって、どういうことだ???)
ものすごく時間を費やしたが、その甲斐のある出来上がりになった。いろいろとテクニックも知ることができたのでよかった。
- パターン通りだと両脇のはぎ目ラインが目立つのがイヤだ。かと言って、ブリムはかぶり方によっては裏面も見えるので表1枚しか編まないのもイヤだし、ブリムだけかぎ針編みもイヤだ。 表裏をダブルに、袋編みでシームレスにしたい。
- clmitalyさんのJudy’s Magic Cast-Onを使うと、先端は綺麗だが、両脇減目ラインはやはり目立つし、形も気に入らない。 減目ではなく引き返し編みにしたいが、輪編みでの引き返し編み、どうにかすれば実現できるだろうか?
- こちらを参考に、かの有名なwendy’s toe-up sock patternを応用して、ようやく満足。何度か目数の調整をして、ようやく決定。 実は、あとでほどく作り目初挑戦。3目一度があまり上手でなく、結局ラインが目立ってしまっている気もするが…。
Brimだけをまず20段ほど編んで、そのままHatを挟むようにしてかぶせはぎ。表の目を裏に引っ張りこむことでとじ部分を目立たなくさせられるかなと思い、これが大当たりだったので嬉しい。
また、芯を入れるのがあまり好きではないので使わず、代わりにAVRILのウールステンレスという糸を編み込んでみたが、これは効果があったかどうかいまいち不明。期待したような形状記憶はできないが、ブリムが垂れ下がってしまうようなこともない。
そもそも太めの糸を無理矢理ガチガチに固く編んでいるので、それだけでも充分シルエットを作れているのかもしれない。まあ一度使ってみたかった糸なので良し。
Fake tab
これは要するにHeadbandのはぎ目を目立たなくするために付けるものですよね多分。わたしの場合はそこを輪編みに変更したので必要ないかとも思ったが、この帽子にぴったり合いそうなかわいいボタンがあって、それをぜひ付けたかったので飾りにした。
色は最初グレーにしたがどうも合わなかったので緑に変更。色の違いではなく、編み方の違いが充分効果的なようだ。こういう、小さな色彩感覚が、どうもわたしは下手だなあ。
tabの両端は角が落ちているほうがかわいい気がしたので1段だけ1目ずつ減らしたが、結局綴じたら見えなくなったので、あまり効果がなかった。2段にすればよかっただろう。
また、tabを後頭部に付けることでHeadbandをよりフィットさせる調整ができるかもしれない。これは今後必要があれば試してみたい。